ハノイからハロン湾への行き方【ローカルバスを使って自分で行く方法!】
一般的にハノイからのツアーがおすすめと言われるハロン湾ですが、「個人で行ってみたい!」「自力で行ってみたい!」という人も少なからずいるはず!
と思い、初めて自分でハロン湾に行って個人でクルーズ船に乗ってみることにしました。
今回の記事ではハノイ市内から、ハロン湾船着き場までの行き方をご紹介しますね。
いやいや、私はお気楽にツアーでいいやという人はこちらをご覧ください。
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Contents
ハロン湾の位置
とても基本的なことですが、ハロン湾の位置はハノイから160㎞ほど離れた場所にあります。
【Googleマップ】
ハロン湾の船着き場までの基本的な流れ
まず、ハノイ市内からハロン湾クルーズの船着き場まで行く、基本的な流れを確認しましょう。
ハノイ市内中心部(ホアンキエム湖周辺)
↓ 路線バスやタクシーで移動
ミーディンバスターミナル(他のバスターミナルからもバイチャイ行きが出ています。)
↓ 長距離バスで3時間半~4時間
バイチャイバスターミナル
↓ タクシー
トゥアンチャウ島の船着き場(ここからハロン湾クルーズ船が出ています)
これが基本的な行き方の流れです。個人で行く場合、ハノイ市内から直接、ハロン湾のクルーズ船乗り場に行くわけではないのがポイントです。
※もちろん、タクシーをチャーターして直接船着き場に行く方法もあります。また、ツアー会社でツアーに参加せずバスのみ乗せてもらえるか、確認してみるのもいいかもしれません。
ミーディンバスターミナルへの行き方
ハノイには複数のバスターミナルから、バイチャイ行きのバスが出ていますが、今回はミーディンバスターミナルから行く方法をご紹介します。
それではさっそく、「ミーディンバスターミナル(Ben Xe My Dinh)」への行き方を具体的に説明していきましょう。ちなみに「Ben Xe(ベンセー)」とはバスターミナルのことです。
ミーディンバスターミナルの位置
【Googleマップ】
観光客が宿泊するホテルがたくさんあるホアンキエム湖周辺からみると、ミーディンバスターミナルは西側に位置しています。だいたい10㎞くらい離れたところでしょうか。
ミーディンバスターミナルへの行き方
ミーディンバスターミナルへの行き方は、主に次の3つです。
- タクシー
- 34番バス
- ウーバー、グラブなど配車アプリ
タクシー
私は今回、34番バスに乗りましたが、ちょっと距離があるのでタクシーというのもいいですよね。バスだと座れないかもしれません。タクシーに乗るときは、「Ben Xe My Dinh」と紙に書いてドライバーに見せるのが一番簡単だと思います。ベトナム語の発音は難しいので、なかなか口で言っても通じません。
34番バス
私は路線バスで行きましたが、それほど難しくありませんでした。というのも、34番バスの終点がミーディンバスターミナルなので、最後まで乗っていればいいだけですから。
料金は7000ドンです。乗車すると車掌がお金を回収しにくるので、7000ドン渡しましょう。チケットをもらえます。
34番バスは、ハイバーチュン通りで乗るとわかりやすいです。Googleマップで自分が乗りやすい停留所を探してみてください。バス停には、上の写真のような青い看板に何番のバスが来るか表示されているので、チェックして待ちましょう。
【Googleマップ】(ハイバーチュン通り・34番バスのバス停)
所要時間ですが、私は、6時30分頃、ハイバーチュン通りでバスに乗り、7時20分にミーディンバスターミナルに着きましたよ。
グラブなど配車アプリ
「グラブ」という名前を聞いたことはありますか。アプリをスマホにインストールすると、そのアプリから、自分のいる場所に、車やバイクを呼べるというシステムです。ハノイやホーチミンではこのシステムがものすごく利用されています。地方はまだまだですけどね。
チケットカウンターは中央です
ミーディンバスターミナルに着いたら、正面の大きな建物の中に入りましょう。
チケットカウンターがずらりと並んでます。たくさんの行先が並んでいて一瞬、「え?どの窓口??」と迷いますが、バイチャイ(ハロン湾)行きの窓口は真ん中です。
「Bai Chay」の文字を探してくださいね。
バイチャイの窓口なので、欲しい枚数指を立てれば購入できますよ。英語もベトナム語も何も話す必要ありませんでした。
しかし、一点気になることがありました。窓口のところには8万ドンと書いてあるのです。私が言われた金額は10万ドンでした。え、軽くぼったくり??思い切って、窓口のおじさんに「これは何?」と8万ドンの表示を指さして聞いてみました。すると、「10万ドンは速いバスだよ」とのこと。
10万ドンは約500円、8万ドンは約400円。100円の差なので、私は10万ドンのバスに乗ることにしました。
長距離バス情報を英語で検索
長距離バスのチケットですが、あらかじめ調べておくと安心です。こちらのサイトは英語対応しています。長距離バスの最新情報をチェックできますよ。また、出発時刻などもわかるのでとても便利です。
バス乗り場へGO!
チケットを買ったら、窓口のおじさんに右に進むよう言われました。すると、なんときちんとした乗り場への入場口が。
ベトナムも色々なことがちゃんとしてきてますね~。ちゃんとした国になりつつあるなあと実感します。
チケットを見せて、乗り場へ入場するとたくさんのバスが並んでいましたが、係の人にチケットを見せると「あのVIPのバスだよ。」と教えてくれました。バスの最終目的地は、「Cam Pha(カムファー)」というところなので、Cam Phaの表示が出ています。
バス乗り場には軽食を販売するお店が並んでいます。私は乗車前に、朝ごはんとして肉まんを買いました。肉まんは1万5千ドン、約75円でした。
ちなみに私の乗ったバスは8時発、「KumHo Viet Thanh」という会社のバスでしたよ。個人で日帰りハロン湾クルーズを考えている人は、スケジュール的にこのバスに乗るのがよいと思います。
バスは超快適でした
車内環境
バスは自由席でした。
バスに乗り込むと、中は広くとっても快適でした。少し古い情報だと、ローカルのバスはキツイだとか、立って行かなければならないだとかといった情報が多いです。でも、発展著しいベトナムの交通状況は日々変化していっています。
もっとおんぼろのバスもあるかもしれませんが、ローカルもけっこう快適なバスが多いです。
そして、ハノイ市内からのハロン湾ツアーに参加すると、ミニバスを利用することが多いのですが、私が乗ったこのバスは大型バス。乗客も少なく、2席を1人でゆったりと利用することができてしまいましたよ。
私は荷物が大きくないので、車内にそのまま持ち込みましたが、大きな荷物は預かってもらうこともできます。
古いベトナムと新しいベトナム
バスに乗り込み、出発を待っていると物売りのお姉さんがバスの中に乗り込んできました。パンやジュースの販売をする人です。韓国人ファミリーが、「買わない」と英語で言っているのに、お姉さんはなかなか引き下がらず…。結局、物売りのお姉さんはあきらめたのですが、こういうのは昔からのベトナムらしい光景です。
出発10分前頃でしょうか。チケットをチェックするバス会社の人がやってきました。ネクタイをしめたきちっとした雰囲気のお兄さん。ドライバーさんもですが、こちらの会社のみなさん英語がペラペラというわけではありませんが、対応の雰囲気がとてもよかったです。これはこれからのベトナムの姿ですね。
バスは定刻通り発車しました。乗車中、ベトナム歌謡がずっとテレビで流れていました。ここのところはローカル感満載。古いベトナムです。
そうそう、これは万国共通かもしれませんが、バスや飛行機のエアコンはややきつめ。寒さ対策はしておいた方がいいですよ。
休憩所での注意点
10時前に1度、トイレ休憩がありました。
バスのナンバーを覚えておくようにしましょう。同じ会社の、同じ絵柄のバスが、同じ休憩所を利用するので、自分のバスがわからなくなってしまいますよ。
また、休憩の終わりには、ドライバーさんがナンバーを叫びます。自分の車のナンバーが呼ばれたら、バスに戻りましょう。って、ベトナム語なので…同じバスに乗っていたベトナム人の顔を2、3人覚えておくといいです。その人が動いたら、休憩終了というわけですから。
写真は休憩所の様子です。ハノイからの英語や日本語のツアーだと、外国人向けのお土産が多いですが、ここはベトナム人向けのお土産が多いです。トイレはきれいでした。ツアーで立ち寄る休憩所のトイレと同じくらいのきれいさです。
バイチャイバスターミナルへ到着
11時40分頃、バスが「バイチャイバスターミナル」に到着しました。みなさん、バスターミナルのベトナム語、覚えていますか。「Ben Xe(ベンセー)」ですよ。なので、バイチャイバスターミナルは、ベトナム語で「Ben Xe Bai Chay(ベンセーバイチャイ)」。
ミーディンバスターミナルを出発して、約3時間半でバイチャイバスターミナルに到着します。バイチャイが終点ではないので、すべてのお客さんが降車するわけではありません。バイチャイに着いたら、バスを自分で降りてくださいね。
バイクタクシーorタクシーでトゥアンチャウ島へ
次は、いよいよトゥアンチャウ島船着き場に向かいます。
バスを降りると、バイクタクシー、タクシー、他の行先へのバスの勧誘がたくさんあります。先ほどの長距離バスのおじさんに、トゥアンチャウに路線バスで行けるか聞いたところ、「タクシーだよ」と言われました。
適当なタクシーかバイクタクシーを探して乗ります。
ここでも行先のメモを用意しておくといいでしょう。
Ben Tham Vinh Ha Long Trong Ngay Tuan Chau (トゥアンチャウ日帰りハロン湾観光船着き場)
料金ですが、私はバイクタクシーで6万ドンでした。トゥアンチャウ島からバスターミナルまで、タクシーに乗ってみたのですが、そのときはメーターでちょうど10万ドン。バスターミナルでは、タクシーのドライバーに7万ドンでどうかと勧誘されました。
メータータクシーで10万ドンの距離なので、バイクタクシーの価格は割と適正価格ではないかと思います。もしかすると4万ドンくらいまでは下がるかもしれませんが、私は交渉が苦手なのでそのまま乗ってしまいました。
【バイクタクシーの乗り方】
1 バイクタクシーのドライバー(ヘルメットを2つ持っている人)に「バイクタクシー?」と声をかける。(向こうから声をかけてくる場合が多い)
2 行先を告げる。
Ben Tham Vinh Ha Long Trong Ngay Tuan Chau
紙に書いて見せましょう。
3 「ハウマッチ?」と値段を聞く。英語が通じない場合は、紙とペンやスマホの電卓機能を出して、コミュニケーションをとる。10万ドン以上を請求されたら、必ず交渉してくださいね。
4 値段が確定したら、紙やスマホにしっかり残しておく。
5 ヘルメットを貸してもらい、バイクに乗せてもらう。
6 船着き場に到着したらお金を支払う。
※メータータクシーを使わないときは、紙に値段を書いて確認しましょう。ほとんどのドライバーはいいドライバーですが、時々、降車時に違う値段を請求してくるドライバーもいます。また、フィフティー(50,000)とフィフティーン(15,000)をお互いに勘違いするといったトラブルの防止にもなります。
※バイクタクシーに乗るときは、なるべく10万ドン以下の小さいお金を用意しておきましょう。ドライバーがおつりをもっていないことがあります。絶対に最高額紙幣である50万ドン札しか持っていない状態で乗車しないこと。
この建物が船着き場ですよ。
ハノイからハロン湾船着き場までに必要な金額
ハノイ市中心部からハロン湾の船着き場まで自分で行った場合に必要なお金をまとめておきます。
ハノイ市中心部からミーディンバスターミナル…7000ドン
ミーディンバスターミナルからバイチャイバスターミナル…100,000ドン(80,000ドンのバスもあり)
バイチャイバスターミナルからトゥアンチャウ島船着き場(メータータクシー)…100,000ドンくらい
ハノイーハロン湾船着き場片道の合計 約207,000ドン(約1035円)
これはあくまで目安です。安い長距離バスに乗ったり、バイタクと値段交渉すればもっと安く行くことができるかもしれません。しかし、タクシーでトラブルが起きれば、もっと高くなってしまうかもしれません。
英語が通じるかどうか
基本的に英語は通じません。中には少しわかる人もいますが、通じないかもしれないと思って行動した方がいいでしょう。
しかし、ハロン湾は誰もが行く観光地なので、行き先をメモしておけば、それを見せながら行くことで、誰でも個人で行くことができます。
帰りのバスについて
帰りはもちろん、ここで紹介した反対の方法で帰ればいいわけですが、ハノイ(ミーディンバスターミナル)行きの最終バスが6時です。バイチャイバスターミナルで、ハノイ行は何時までかと聞いたところ、5時までと言われました。日帰りでクルージングを楽しみたい人は、5時までにバイチャイバスターミナルに戻り、チケットが買えるようにしましょう。
お昼頃にクルーズ船に乗ると、4時前にはクルーズが終わるので、5時までに十分バイチャイに戻ることができます。船着き場の前には、タクシーが待機しているので、タクシーを見つけてバイチャイに戻ります。その日のうちに帰る場合、ハロン湾クルーズ以外の観光は時間的に難しいです。
チケットはバスターミナルに入って右側にあるこの建物で購入可能です。
帰りのチケットを買うときも、紙に書いた行き先を見せるといいでしょう。
Ben Xe My Dinh
ベトナム語の行き先メモ
ベトナム語は本当に通じません。行き先をメモして旅するのがベトナム旅行のコツですよ。
Ben Xe My Dinh (ミーディンバスターミナル)
Ben Xe Bai Chay (バイチャイバスターミナル)
Ben Tham Vinh Ha Long Trong Ngay Tuan Chau (トゥアンチャウ日帰りハロン湾観光船着き場)
まとめ
ハノイ市内からハロン湾の船着き場まで自分で行くのは、普段から個人で旅行している人にはそれほど難しいことではありません。難易度的には、ベトナムで鉄道に乗ったり、市内のローカル路線バスに乗ったりするのとあまり変わりありません。時間的にも十分可能です。
「日本からの添乗員付きのパック旅行しかしない」という人にとっては、かなりハードルが高いですが、そういう方はこのページを読んではいないですよね。
ただ、行き方はそれほど難しくありませんが、お金は片道だけで1000円程度かかります。
往復で2000円です。これにクルージングの代金(39万ドン=約1950円)が加わってきます。クルージングの代金には昼食代が含まれません。日帰り英語ツアーが30~50ドルといったところですから、日帰りでハロン湾を楽しむだけならば、ツアーの値段とほぼ同じといったところでしょうか。場合によっては、ツアーの方が安くなりそうです。
しかし、今、ハロン湾はクルージング以外にも観光できる場所が色々あります。ホテルに何泊かして、ハロン市場や新しくできた遊園地を楽しんだり、ハロン湾からハノイ以外の街に移動するのであれば、個人で行く方法も検討してみてください。